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world report
BARCELONA
Vol.01_"TORRE AGBAR"
Text & Photo/Kazuhiro Morimoto

鮮やかな写真たちは独特の妖しさを放っていた。
街に浮かび上がる色鮮やかなモザイクビル
まるでCGで合成されたかのように街の景観に溶け込む、バルセロナの象徴サグラダ・ファミリアよりも背が高い142mの建物。汐留の電通ビルも手がけた設計者ジャン・ヌーベルによる「Torre Agbar(トーレ・アグバール)」は、バルセロナ水道局のオフィスとして、また街の新しいランドマークタワーとして2004年に竣工した。ビルの外壁には赤や青のカラーパネルが貼られ、その周りを59,619枚もの半透明のガラスのルーバー(壁などの開口部に備えたよろい戸。羽板の向きを変えて日光など調節する)が、上から下まですっぽりと覆っている。このルーバーの角度を不規則にし、4,500個もの窓をランダムに設置することで、建物全体の外観を、モザイクのような印象に仕上げた。夜になるとライトに照らされ、暗闇の中に色鮮やかな全体像が浮かび上がる。いずれはタワー全体に水が流されるそうで、今後も世界から熱い視線を浴びることになる建築と色の芸術作品だ。近づいて見るとカラーパネルとルーバーによって複雑な模様が描かれていることに気づく。